林道と巨大キャベツとヤギ

週末である。
週末は天候に関わらず、大抵は林道を探索し、ついでにハケやガラスを探すことが多い。今日も天候は雨の合間の形にはなるものの、いつものように林道探索にくりだした。

こんなトンネルを超えて
ガス深い林道を走り
時には先人のプライベートな桜林を見つける。

主に林道と隧道、ダムを探索し、今日は何箇所か人道橋と小さな橋を渡った。ハケらしき場所や冬のガラス探索の候補地も増え、言う事なしである。
で、いつものように動画を撮影していて、最後に動画の締めで道の駅に到着したのだが、そこでとんでもないものを買ってしまった。

どーん!!

巨大キャベツ300円也。

札幌大球とかいう品種だろうか?
実は畑を始めるにあたって、植えたいなと思っていたおもしろ野菜(失礼!)の一つだったんだけど、こんなにでっかいとは思わなかった。確か、甘みの強い美味しい品種なんだけれど、ここまででかいのか!といった感じ。とりあえず、植える前に実物が見られたし、買って食べてみない手はないので、迷わず購入した。
購入したら、「入る袋が無いのでこれどうぞ!」と渡されたのがこのトマトの箱である。いやー、これ持って歩いてると視線が集中するね!
折角だから、動画撮りながらキャベツ尽くしのメニューでも作ろうかな。
コンソメ入りキャベツご飯にキャベツのスープにキャベツの漬物にキャベツの野菜炒め的な。あと、キャベツのサラダもか。
ヘルシーというか、「キャベツ食べないと死ぬという妄想に取り付かれているおじさん」みたいになりそうだけれども。

で、最後にまた別のガレ場の眠るビーチを見回ってきたのだが、波打ち際の岩場に小さなコップが落ちていた。

ちっちゃいな。

こういう、小さなガラスのコップ自体、今はそんなに使われていない。ちょっと古い時代かな?とよーく見てみると・・・。

左を向いたヤギのエンボス(見づらい)

変わったエンボスが底面に刻まれている。ヤギの横顔だ。これはあまり新しいものではないな?と、帰ってから色々と検索した。

結果、これは石塚硝子(現、アデリア)が戦前から昭和20年ごろまでに使用したマークとの事。可愛いレトロガラスのコップという事になる。
うん、今日もガラスに出会えて終わったね。

では、また!

ガレ場はまだまだ終わらない

実は昨日、『ガレ場のハケはここらへんで終わりですね』的な動画を一度撮り、ハケを均し、ゴミをひきあげ、近づきつつある台風で全てが初期化される・・・はずだった。

綺麗に掘り下げ、均して片付けたのだが・・・

しかし、夜になってみると何かムズムズする。探索した場所にもっと何か残っているような、例えるならガラスのか細い声のような、何か。
「もっと・・・もっと完全に掘らないとダメなんじゃないか?」
確かに、一定の層まで均一に全て掘り下げ、それ以上何も出ない事が昨日は確認できた。しかし、もっと下の他の場所はどうだろうか?これで終わりはやはり早計ではないのか?
何より

「どうもガラスの声が聞こえる気がするぞ?」

これが聞こえたら、もう考えは翻ったも同然だ。しかし、警報も発令され、激しい風雨が訪れるはず。また水をすっかり汲んで作業かぁ・・・と眠りについた。
しかし、翌朝。

台風どこ?

湿度と気圧とやや高い波はかろうじて台風だが、良い天気である。明日からは雨だが、それならばもう一度ガレ場をアタックしてみよう。
今日掘ってみて、何も出なかったらやめだ!

・・・で、

掘り下げたところをさらに底まで掘り下げる。

瓶の神の声が聞こえた

あなたは正しい判断をしましたね(ニッコリ)

ハケが終わるどころか、かなり良い戦果である。

特に貴重なものをアップしておくと・・・

まず、機械栓式の古い古い牛乳瓶。

「白浜甲辰舎」
「全乳」

さらに、洗う時からごつくて違和感のあったこれ!

「LABORATOIRES A.LUMIERE」

これはフランス語で、「A.ルミエーレ研究所」という意味のエンボスになる。瓶自体も日本の茶瓶のような繊細さは無く、ごつくて頑丈で重い。舶来品のようだ。
で、この言葉で検索すると、1927年にフランスはリヨンで発行された、「オーギュスト・ルミエーレ研究所年鑑・実験的生理学と薬力学について」がヒットする。
つまりこれは、フランスの A.ルミエーレ研究所 に関わる何かの薬品の瓶だったのだろう。
このハケの特徴が良く出た、とても貴重な出土品と言う事になる。
1920年代にフランスで作られ、薬を詰められたこの瓶は、おそらく船で海を渡り、ある病院にたどり着き、役割を終えて土の中で長い眠りにつき、今また掘り出されたという事になる。何とも壮大な話だ。

そしてどうやら、このハケもまだまだ続きそうである。楽しいね!

では、また!

畑作、始まる。

しばらく畑を探していたのですが、それを知った近所の人々が大家さんに伝えて下さったのか、大家さんからオファーがあり、タダ同然でなかなかの面積の畑を借りることとなりました。

わりと広い・・・!

折しも梅雨真っただ中ですが、梅雨の空けるころからぼちぼち何か野菜を作っていこうと思います。
とても楽しみですが、まずは何を植えるかと、肥料床などを作ったり畝を作ったりと、色々やる事がありそうです。

では、また!

スタンプインキ瓶の見分け方

今回は、知らないと「変わったインキ瓶」と思ったままになってしまいがちな、「スタンプインキ瓶」について。
まず初めに、「スタンプインキ」についてだけど、これはその名の通り、スタンプの朱肉用のインキの瓶だ。普通のインキ瓶との用途の違いからくるデザインの違いが、スタンプインキ瓶の特徴として現れている。
まず、こちらは透明な普通のインキ瓶。

透明なコルク栓タイプ

次に、先日も記事にしたけど、月猫のスタンプインキ瓶を。

違いが分かるかな?

次に、この二つを並べてみる。

おわかりいただけただろうか?

スタンプインキ瓶の最大の特徴は、

直径のわりに背が高い

ということ。おそらく、普通のインキ瓶は直接ペン先をちょんちょんとつけても良い様に背が低い一方、スポイトで一定量のインキを吸い上げて朱肉に垂らすスタンプインキの用途では、スポイトの高さや吸出し量の確保で背を高くする必要があった為と思われる。
これを念頭に置いておけば、初めてスタンプインキ瓶が出てきた時も、「背の高い変なインキ瓶」ではなく「おそらくスタンプインキ瓶」という分類ができる。
古い瓶の世界はまだまだ分からない事ばかりだけれど、それだけに出てきた瓶が何か、ざっくりとでも分類する知識があると調べやすくなっていく。
本当に小さなポイントだけど、参考までに。

では、また!

古いガラスの記憶#14 四角いインク瓶・1

形も色も同じだけれど、実は色々と違う

今回は沢山あるインク瓶のうち、四角いインク瓶について。まず、銀化しているこちら。

こちらは銀化しており、エンボス入り。

「SIMCO」は「Sinozaki Ink Manufactur Corporation」の略称であろうか?
いや、 Manufacturingかな? 余談だが、 Manufactur(マニファクチャー)はもともとは「工場制手工業」を意味する言葉で、15世紀あたりから使われ始めた比較的古い言葉だけれど、これらインク瓶が生産されていた頃は、現在のような 「機械製大工業(Mechanical Engineering IndustryまたはGreat Industry)」は限られていたから、ほぼ主流の生産方式だったと言ってよいと思う。余談。

一方で、こちら。

こちらは銀化無し、エンボス無し。

全く印象が違う。銀化は良いとして、なぜ形は瓜二つなのにエンボスが無かったりするのだろう?金型は同じでも、無名のメーカーが出していたりしたんだろうか?全く謎がつきない。
ラベルが現存しているものが多数あれば、同じメーカー、または違うメーカー製のものがあった、などなど、色々と推しはかれるのだが、そこまでの材料が現存しているかは不明だ。
インク瓶は多くの他のガラスと同様、何も語らず静かに輝いているのみ、である。
この謎もおいおいは解いていきたいところだなぁと。

では、また!

古いガラスの記憶#13 「春山」インキ瓶?

もしかしたら墨汁の瓶かもしれない・・・

今回は底面に「春山」のエンボスのある謎のインキ瓶についてです。「謎の」というのは、もしかしたら墨汁の瓶かもしれないからなんですよね。
画像が、何か多くのインキ瓶とは違った特徴を持っている気がするのです。

インキ瓶とは少し趣が違うような?

この「春山」の瓶はほぼ表面採取です。以前、複数の人々が出入りしていたハケの崩れた土砂の上に、大雨の後に底面が露出しているのを見つけたのです。
その後もインキ瓶はしばしば掘り出し、またネットでも探しているものの、おなじような瓶を見つけられません。
インキ瓶としては内容量が多く、また大きく、ストンとした飾り気のないデザインはどこか和のわびさびが感じられ、「墨汁の瓶じゃないのかなぁ?」という疑問が消えない、そんな瓶です。

上方より。シンプルなのに何かが良い。

口も、インキ瓶より広いんですよね。
この瓶の謎も解きたいところ。

「春山」のエンボス。

この底面のエンボスも、何だかこだわりが感じられます。どうもインキとは違う思想を感じるんだよなぁ・・・。
この謎の瓶について情報をお持ちの方は、ぜひ教えてくださいね!

では、また!

リンクについて#3 「平成ボトル倶楽部日記」さん追加!

説明しなくちゃと気が気でなかったですが、Instagramの方で会長さんに許可を取ることができ、リンクさせていただきました。
ボトルディギングをする人、古いガラスが好きな人なら、知らない事は無いであろう、訪れていないはずがないであろう偉大なブログの一つです。

もうね、当時は眼を皿のようにして読みましたよ。で、最初の感想は・・・。

これ、同じ日本なのかな?

そうです。だってあまりにも知らない世界で、見た事のないガラスばかり出てきましたからね。
自分で掘って動画をアップするようになった今も時々、「埋めたんじゃないの?」というコメントがあったり、誰かと合同ディギングした時に「本当に土の中から瓶が出てくるんだ!」と言う方がいたりして、内心(いや~すごい分かるよその気持ち!)と深く同意しています。

そんな平成ボトル倶楽部さんのブログは、弊ブログ等比べ物にならないくらい様々なものが見られます。私のブログに来てくれて、「もっと、もっとガラスの画像を!」という方は是非行くべきでしょう。

なお、当時あまりにも見た事ないガラスばかりで、有名なコピペのように、(掘るところを、土から出るところを見せて頂戴!)となってしまい、のち、その時の自分の気持ちを供養するような感覚で、現在の動画のアップにつながっていたりします。

だって、みんな見たいですよね?眠っていたガラスが掘り出されるシーンとか。

・・・っと、話がズレてしまいましたが、そんなこんなでリンクさせていただきました。皆さんもぜひびっくりして来て下さい。

では、また。

古いガラスの記憶#12 月猫スタンプインキ瓶

ある晩秋の日、化石の発掘場所を探すべく、とあるビーチからなかなか険しい岩場を移動していたのだけれど、とても小さなゴミだらけのビーチの奥に、遥か上の山から崩れてきた竹藪を発見した。

「竹藪ってハケとか良くあるよなぁ」なんて思いながらその大きな土の塊を見ていると・・・おや?

何か見えますね・・・

掘り出してみると・・・これインク瓶じゃないの?

背の高いインキ瓶。つまり、スタンプインキ瓶?

とりあえず無色のガラスなので、洗ってエンボスが無いか確認してみる。

これは?

どうにも「月と猫」のエンボスに見える。その後、完全に洗浄して・・・。

正面より。
斜め上方より。
底面のエンボス。

最初は、「古い時代に物に見せかけた新しいガラス」だと思った。しかし、そうではなかった。これは、「株式会社ツキネコ」の、底面に「月と猫」がエンボスされたスタンプインキ瓶で、1950年代のものだとわかった(フォロワーさんの熱心な調査による)。
化石発掘は下見だけの予定だったけれど、結局、思わぬところで思わぬガラスを手に入れてしまった感じだ。
現在のところ、私が所有する唯一のスタンプインキ瓶であり、そして特にお気に入りの瓶でもある。

月と猫。こんな素敵なエンボスのなされた瓶もまた、存在しているんだよ、というお話。

では、また!

リンクについて#2 「いぞらど isolado 魚骨日誌」さん追加!

先日、Twitterにざっくりしたコレクション状況の画像を貼ったわけですが、その中にデスク左手側の画像があります。

ガラスと貝殻と・・・おや?

何だかドラゴンの頭骨みたいなものがありますね?

引っ張り出してみましょうか。

ああ、これはドラゴンの幼生か何かですわ・・・

細部を拡大します。

頭部のこの辺りがたまりませんね!

いや、実はこれ、見事なウツボの頭骨の標本です。

今回リンクに追加した、「 いぞらど isolado 魚骨日誌 」のいぞらどさんの見事なお仕事です。

エイリアンの顎のような咽頭骨もここに!

今では狙って釣れるようになったウツボ、以前はとにかくたくさん釣れる外道で大変でしたが、ある時ネットでいぞらどさんの事を知り、ウツボを自分で調達しておられたので、それならば・・・と、ウツボの頭部を送らせていただき、今に至っている感じです。
私はウツボをすり身などにして食べるのですが、頭部はどうしても歩留まりが悪かったのです。
しかし今は、いぞらどさんのところで見事な標本になり、あますところなく利用できている形になっており、泳がせ釣りの外道として釣れても気分良く取り込めるのです。
そして、まるでドラゴンの頭部のようなウツボの頭骨標本は、ガラスや貝殻と同じように、机の傍に置いてあるお気に入りの宝物で、視界に入るたびに海の空気とウツボのパワーを脳裏に呼び起こして、心を少し元気にしてくれるのです。

そんな、いぞらどさんのブログをリンクに追加しましたので、ぜひ見てみてください。魚や骨格標本の好きな方には、新鮮な驚きが待っている事と思います。

では、また!

大変なものを拾ってしまった!

YouTubeにもビーチコーミングの動画をアップしましたが、先日、波浪警報と強力な南風で色々なものを拾えました。

しかし、そうなるとあちこちの海岸を歩いて探索している身としては、気になるスポットが沢山浮かんでくるわけです。
とりあえず、ガレ場のハケはまだ水も汲みださなくてはならない状態なので、またポンプを設置してあちこち探索へ。
この日は四か所のビーチを探索したろうか?
潮は満ち始めていたものの、構わずに探索していく。

さて・・・

お判りいただけただろうか?なお本人はまだ半信半疑です。

・・・それは、「ある」「あった」とされているけど、画像は無いものだ。

この時点で、「割れた何か」でないことが分かる。

車の形をしたものや、扇子の形をしたものは画像も存在し、知っている人々が掘り出したり拾っている。
一方の自分はと言うと、今ひとつ「それら」には縁が薄い気がしていた。「舐め菓子」いや、良く使われる名称で言うなら「ペロペロ」である。

画像の存在していないお宝!!

たい焼き?魚?のペロペロ!!

空に泳いでくれ。うん、今まさにそんな気持ちだよ!

まさかのとんでもないお宝だ!!

強風と波浪の今回の恩恵は計り知れない。画像さえほぼ存在していない「たい焼きペロペロ」または、「魚ペロペロ」を拾う事が出来た。
こうなると、波と風の穏やかなうちに、あと三か所ほど探索して、おそらく拾われるのを待っているであろうお宝を回収しに行く必要がある。

だって、二度ある事は三度あるはずだからね。
海と南風よ、ありがとう!

では、また!