トレジャーハンターは嵐の海へ

ガレ場のハケは大潮と雨でおそらく水没しているはずだけど、そんな日の夜中、午前三時に波浪警報が鳴り響いた。既に風の音はごうごうと雨戸の向こうから伝わってきている。天気予報は晴れだけれど、ディギングは無理だ。明日はビーチコーミングかな?
そんな事を考えつつ、眠りについた。

晴れたけどね・・・

そして翌朝。やっぱりガレ場のハケに行ってみると水没している。ポンプを設置しようにも、強風と波浪で波の花が咲くほどで、バッテリーにも波がかかりそうで断念。しかし、強力な南風は沖の様々なものを引き寄せてくれる。

「これはビーチコーミングかな?」

強風と波浪。しかし波も風も心地よい。

決めれば、あとは早い。早速今のうちにあちこち探索する事にした。
そして、幾つかの漂着スポットを回る事に。この日は四か所のビーチを訪れ、うち二か所で大変なものを手に入れた。
一か所目のビーチでは口の狭いタイプの薬瓶と陶器の茶碗
二か所目、三か所目は何も無し。
四か所目ではなんと日本製のガラスの浮き球と、謎の陶製瓶。そしてゴバンノアシやアカウミガメの死骸を確認する事になった。

このうち、まず陶器の正体が判明したのだけれど、これが意外なお宝だった。

底面の文字。これが決定的だった。

江戸後期、文化年間の古伊万里の蕎麦猪口だった。

200年以上前。大したものが無傷で拾えた形になる。

さらに、四か所目のビーチでは・・・

洗浄後のもの。

北海道小樽、川口硝子製の浮き球である。

以前礼文島の方とトレードした浮き球とよく似ていたが、それもそのはず。何と北海道は小樽の「川口硝子」の浮き球だ。日本製である。川口硝子の名義は、送っていただいた資料によると昭和14年(1939年)で終わっていることから、この浮き球は何と少なく見積もっても80年以上前のものだ。

風や潮などの条件がとても良かったのだろう。今まで拾った浮き球は韓国製の特徴的な歪みのあるもので、この地域では日本製などまず拾えないだろうと思っていたのだから。

他には、こんな謎の陶製瓶も。

あまり安物には見えない

この陶製の壺?瓶?に関しては、まだ何もわからない。果たして何なのだろうか?

さらに探索を続けると、80センチ近い体長のアカウミガメの漂着死体を見つけた。いわゆるストランディングである。
大潮で流されかねない場所だったので、周囲に相当深く杭を打って流されないようにし、その後、Twitterで詳しい方に聞いて、しかるべき機関に座標情報と共に連絡した。

以下、少し閲覧注意!

これで大丈夫だろう。

あとはひたすら長ーい道を歩く。既に日は傾きかけている。

急がないと日が暮れる。

こうして、ガレ場のハケは水没していたものの、ビーチコーミングとしてはおそらく二度とない、そして忘れられない探索の一日となった。

おそらく、波と風と潮が全て合致して、海岸に貴重な多くを打ち上げたのだろう。こんな日もあるんだね。

では、また!

コバルト

投稿者: コバルト

とある南の国で、今はガラスを探しています。海や山で獲物を追ったり、ビーチコーミングしたり、何か作ったりしてます。

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