古いガラスの記憶#15 四角いインキ瓶・2

以前紹介したエンボス入り、またはエンボス無しの四角いインキ瓶に続いて、次はこの比較図像を。

背の低いインキ瓶も良いものだね。

ということで、このインキ瓶にいて。

いい・・・涼しい。

こちらの背の低い、四角いインキ瓶は、「ガレ場のハケ」で出たもの。どうにもあのハケは味のあるガラスが出てくる。
今では全く他人のような気がしなくなってしまった、某先生(かつて主にこのハケを使用されていた方)の趣味だろうか?
おそらく、当時はインキ瓶も色々な種類のものがあり、それだけにハケによっては当時の誰かの趣味を感じさせる一定の「偏り」が感じられることがある。
このガレ場のハケは篠崎インキの「SIMCO」とエンボスされたインキ瓶が良く出るほかに、どうも瓶の形にもこだわりが感じられるのだ。この瓶もまさにそんな感じである。

上面より。

柔らかな曇りを取り除くことは可能なのだろうか?現在の曇った状態も悪くないものの、ガラス本体のつややかな輝きも見てみたい気がする

底面より。

わりと古い時代のインキ瓶と言う事になるが、少し後の時代の四角いインキ瓶と改めて並べてみると・・・。

シンプルだが、無駄がないとも言える。

必要最小限だが、必要十分でもある、飾らない最低限の機能美。そんなものを、この四角いインキ瓶は感じさせてくれて、とにかく複雑で面倒だった日常を「いや、これで十分なんだよ?」と一息つかせてくれる、そんな美を持ったインキ瓶でもある。

では、また!

コバルト

投稿者: コバルト

とある南の国で、今はガラスを探しています。海や山で獲物を追ったり、ビーチコーミングしたり、何か作ったりしてます。

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