土日はどちらかと言うとディギングしない事の多い自分だけれど、今日は様々な都合が噛み合い、午後からディギングする運びとなった。
現在、我が「ガレ場のハケ」は、土木工事的な段取りが必要な状態で、おそらくゆるい傾斜を描いていると思われる「ハケの最底辺」を現わすには、水も土ももう少し取り除きやすくする必要があったためだ。
で、そんなこんなでせっせと掘り続けていると、「めぇちの宝探し」さんが現れ、挨拶するとともにそれぞれのエリアで黙々と掘り続けることになった。
実は、すでに先週、めぇちさんとは現地でお会いしている。
しばらく私もじわじわと色々なものを掘り続けていたら、どうもめぇちさんサイドがにぎやかだ。どうしたんだろう?と思って声をかけてみたら、すごいものが出ていた。
大ペロ完品やんけ!!ぶったまげた!!
実はこのガレ場のハケ回り、先達の言う『ニッキ、ペロペロ、金平糖』のうち、ペロペロだけは出ていなくて、「そろそろ出るんじゃないですかねー?」なんて、前日にTwitterで話していたばかりだったのだ。そして出た。先達の経験則は素晴らしい。
さてと、私の方はと言うと、「あやかりますように!」と念じつつ地味~でスパルタンな土木作業を繰り返していたら、ほぼ表層からポロっとこれが出てきた。
いささか珍しい仕様のラムネ型ニッキ水である。土が付着していた時は六角ニッキかと思っていたら、どうも違った。
こちらの三面は縦スリット
こちらは菱クロスまたは網クロスかな?
やっぱりニッキ水が出てくる。しかし、このブログを書く少し前、Instagramで平成ボトルクラブのBOW会長に「呪いではなくビン神様の降臨でっす」と言われ、何やら色々と腑に落ちてきた。このニッキ水もまた、ラムネニッキの中ではとても珍しいデザインで、またもやレアなニッキ水瓶が増えた。
びん神様いつもありがとう!
そんなこんなで、今日の成果を。
戦果のうち、小さなもの。
これは初見。糊瓶の蓋かな?
同じく反対側。取っ手はあるが穴は無い。
「マツ染料」小さい気がしたら・・・
「カスケードビール」初見
結果的に、とても変わったものばかりが出てきた。現時点で分かったものについて。書くと、まずマツ染料。違和感があり、既に持っているものと比べたら・・・
左は持っていたもの。右は今日掘りだしたもの。
なんと、今日掘り出した「マツ染料」は、少し小さい瓶で、調べたら画像の少ない貴重なものだった。これは嬉しい。
さらにこれ・・・
カスケード
ビール
この、見慣れない筆記体と名前のビール瓶について調べたところ、 神奈川県横浜市鶴見区にあった 「オラガビール工場」に関係があるらしい。
日英醸造会社が1920(大正9)年に建設。カスケードビールというビールを造っていたが、1927(昭和3)年に寿屋(現サントリー)が買収
との事。つまり、1920~1927くらいの短期間にしか出回っていなかった可能性があるし、名前も筆記体のエンボスも、どこか日本らしさが感じられない。何より、このビール瓶の画像が全く出てこないのだ。約百年ほど前の貴重なビール瓶を手に入れられたのかもしれない。
そんなこんなで、めぇちさんとの初セッション?ディギングは、実に眼福かつ珍しいものを手にして終わった。連日のディギングで疲労は溜まっているが、こんな事があると元気も出てくるというものだ。今日の一日も全て動画にしているので、いずれ公開する日が来ると思うし、珍しい幾つかの瓶についても、いずれここで詳しく掲載していく予定で、そんな楽しみもまた増えた。良い休日でディギングだったと言えるだろう。
おまけ
夕食はトビウオ。美味しゅうございました。
では、また!