古いガラスの記憶#11 マツ染料の瓶(小瓶含む)

マツ染料。染料瓶では名の知られた人気の瓶だが・・・

今回は「マツ染料」の瓶について。画像の通り松の木のエンボスと「料染ツマ」のエンボスが印象的で人気のこの瓶なのだが、実はあまり知られていない情報がある。

まず、これがみんな大好き、マツ染料

さてと、上掲の画像ををよく見たうえで、次の画像を見て欲しい。

おわかりいただけただろうか?

ここで、ある程度古い瓶に詳しい人は、「あれっ?」ってなるはず。

掘り出した後に検索して分かった事実だけれど、なんと、マツ染料にはほとんど現存していない小瓶が存在していたのだ。以下、比較画像。

ガラスの色の違いは個体差が大きいので除外するとして、微妙な大きさの小瓶だ。

内容量は通常の瓶の半分より多く、正直、微妙なサイズの気がする。

斜め上方より。

おそらく昔の人の感覚でも、この大きさであれば「大は小を兼ねる」に行き当たると思う。私もそうする。そのせいか、この「マツ染料」の小瓶は、ネットでも画像がほとんど無いレアな物となってしまっている。
掘り出した時は「おお、マツ染料だ!」と思ったものの、どうも何かが自分の記憶しているマツ染料と違う。で、比べてみたら明らかに大きさが違い、色々と調べてみたらほとんど画像の無い珍しいもののようだ。
理由はやっぱり、サイズが微妙だったせいとしか思えない。
しかし、瓶のコレクターとしては話が違ってくる。そういう物こそ価値があり、欲しくなり、眺めてみたくなるわけで、小瓶だと確定した時はとても嬉しかったものだ。いやむしろ、マツ染料に小瓶があった事実にびっくりしたほうが割合は大きかったけれども。

通常サイズのエンボス。
小瓶のエンボス。

なかなか精密なマツ染料のエンボスだが、小瓶の方はだいぶ簡略化されている気がする。しかし、それでもトレードマークはきっちりエンボスされているため、むしろその部分に可愛らしささえ感じる。
こうして、意識もしていなかった数少ない瓶の一つがまた手元に来て、マツ染料は無事に揃う事となった(と思う)。瓶の世界の奥深さと自分の知識不足を感じる出来事でもあったが、揃ってしまえば全てよし、である。

おまけ

小瓶は相当銀化が進んでいる。

では、また!

セッション?大ペロと珍しい物の日

土日はどちらかと言うとディギングしない事の多い自分だけれど、今日は様々な都合が噛み合い、午後からディギングする運びとなった。
現在、我が「ガレ場のハケ」は、土木工事的な段取りが必要な状態で、おそらくゆるい傾斜を描いていると思われる「ハケの最底辺」を現わすには、水も土ももう少し取り除きやすくする必要があったためだ。

で、そんなこんなでせっせと掘り続けていると、「めぇちの宝探し」さんが現れ、挨拶するとともにそれぞれのエリアで黙々と掘り続けることになった。
実は、すでに先週、めぇちさんとは現地でお会いしている。

しばらく私もじわじわと色々なものを掘り続けていたら、どうもめぇちさんサイドがにぎやかだ。どうしたんだろう?と思って声をかけてみたら、すごいものが出ていた。

大ペロ完品やんけ!!ぶったまげた!!

実はこのガレ場のハケ回り、先達の言う『ニッキ、ペロペロ、金平糖』のうち、ペロペロだけは出ていなくて、「そろそろ出るんじゃないですかねー?」なんて、前日にTwitterで話していたばかりだったのだ。そして出た。先達の経験則は素晴らしい。

さてと、私の方はと言うと、「あやかりますように!」と念じつつ地味~でスパルタンな土木作業を繰り返していたら、ほぼ表層からポロっとこれが出てきた。

いささか珍しい仕様のラムネ型ニッキ水である。土が付着していた時は六角ニッキかと思っていたら、どうも違った。

こちらの三面は縦スリット
こちらは菱クロスまたは網クロスかな?

やっぱりニッキ水が出てくる。しかし、このブログを書く少し前、Instagramで平成ボトルクラブのBOW会長に「呪いではなくビン神様の降臨でっす」と言われ、何やら色々と腑に落ちてきた。このニッキ水もまた、ラムネニッキの中ではとても珍しいデザインで、またもやレアなニッキ水瓶が増えた。

びん神様いつもありがとう!

そんなこんなで、今日の成果を。

結果的に、とても変わったものばかりが出てきた。現時点で分かったものについて。書くと、まずマツ染料。違和感があり、既に持っているものと比べたら・・・

左は持っていたもの。右は今日掘りだしたもの。

なんと、今日掘り出した「マツ染料」は、少し小さい瓶で、調べたら画像の少ない貴重なものだった。これは嬉しい。

さらにこれ・・・

この、見慣れない筆記体と名前のビール瓶について調べたところ、 神奈川県横浜市鶴見区にあった 「オラガビール工場」に関係があるらしい。

日英醸造会社が1920(大正9)年に建設。カスケードビールというビールを造っていたが、1927(昭和3)年に寿屋(現サントリー)が買収

との事。つまり、1920~1927くらいの短期間にしか出回っていなかった可能性があるし、名前も筆記体のエンボスも、どこか日本らしさが感じられない。何より、このビール瓶の画像が全く出てこないのだ。約百年ほど前の貴重なビール瓶を手に入れられたのかもしれない。

そんなこんなで、めぇちさんとの初セッション?ディギングは、実に眼福かつ珍しいものを手にして終わった。連日のディギングで疲労は溜まっているが、こんな事があると元気も出てくるというものだ。今日の一日も全て動画にしているので、いずれ公開する日が来ると思うし、珍しい幾つかの瓶についても、いずれここで詳しく掲載していく予定で、そんな楽しみもまた増えた。良い休日でディギングだったと言えるだろう。

おまけ

夕食はトビウオ。美味しゅうございました。

では、また!